My Path Racer - Surly Steamroller
良い天気だなぁ、グランフォンド京都に参加した知人はもうゴールしたかなぁ、などなど思いながら、どこへ行くとも考えずにスチームローラーのペダルを回してきました。何年か前には、このスチームローラーで僕もグランフォンド京都を完走しました。
以前のサーリーのサイトに「スチームローラーは進む道のりをすべて平らにしてしまう…… このスチームローラーでこぎ出した瞬間から、あなたはとめどなくペダルを回し続け、幸福感、充実感に浸ることになるでしょう」というようなことが書いてあったのですが、ホントその通りです。
僕のスチームローラーは、33.333cという太いタイヤを履いていて(こんなタイヤが履けるのも、スチームローラーの美点です)、ハンドルはラウターワッサー・バー、エドワード朝の「Path Racer」と言った趣です。
ねらってこうなったのではなく、3本のフレームといくつかのホイール、数え切れないほどのハンドルバーやタイヤを、とっかえひっかえ、あ~でもない、こ~でもない、とやって、このスタイルに落ち着きました。
「Path Racer」というスタイルはあとで知ったので、何も知らずあれこれ試した結果が、オールドファッションドなスタイルにたどり着いたというのが面白い、と思っています。
新車購入編その12 - デザイン着手!デザイン開発依頼書最終案
さっき空井戸サイクルに寄ったら「そろそろ図面にかかります」と聞いたので、家に取って返して、前にデザイン開発依頼書を渡してから気が変わったところ(すみませんw)をまとめてあったデザイン開発依頼書の最終案をプリントして届けてきました。
イメージがかなり固まってきたので、もうぶれることはないと思います。あ~、楽しみだ~ :-)
デザイン開発依頼書(最終案)
用途、カテゴリ
- Long distance road cycling(長距離を楽に)
- ≠ randonneuring(1000kmも2000kmも乗るような馬鹿はしない)
- ≠ bike-touring(日帰りしかしない)
- 50km~160kmの半日~日帰りサイクリング
- フェンダーもラックも付けないツーリングバイク
コンセプトキーワード
- Gran Fondo
- Simple
- Basic
- 80’s
フレーム仕様
- リム幅24mm(18.6mm)
- タイヤ:700c×33.333
- エンド幅126mm(6速)
- キャリパーブレーキ(reach:47-57mm)台座
- スレッドステム
- Wレバー台座
- ボトルケージマウント(ダウンチューブに1つ)
新車購入編その11 - なぜ Velo ORANGE を選んだのか
昨日は、新しい自転車のコンポーネンツに「なぜ Velo ORANGE を選んだのか」を書いておこう(そのうち絶対に忘れてしまうから)と思って書き始めたのに…… 話、違いすぎだろ!
5速~7速で考えたときに、ハブやスプロケットについては、いくつかの選択肢があります。
5速
- グランボア、あるいはサンエクシードの120mmフリーハブに、グランボアの5速カセットスプロケット*1
- Velo ORANGE、あるいはヨシガイ(ENE CICLO) の126mmフリーホイール用ハブに、むりやり*2、5速のフリーホイールスプロケット
6速
- グランボア、あるいはサンエクシードの126mmフリーハブに、グランボアの6速カセットスプロケット*3
- グランボア、あるいはサンエクシードなどの130mmフリーハブに、むりやり*4、6速カセットスプロケット
- Velo ORANGE か、ヨシガイの126mmフリーホイール用ハブに、6速のフリーホイールスプロケット
- Velo ORANGE か、ヨシガイの130mmフリーホイール用ハブに、むりやり 6速のフリーホイールスプロケット
7速
- グランボア、あるいはサンエクシードの126mmフリーハブに、7速カセットスプロケット
- グランボア、あるいはサンエクシードの130mmフリーハブに、7速のカセットスプロケット
- Velo ORANGE か、ヨシガイの126mmフリーホイール用ハブに、7速のフリーホイールスプロケット
- Velo ORANGE か、ヨシガイの130mmフリーホイール用ハブに、7速のフリーホイールスプロケット
5速は(僕にとっては)ちょっとキツイ。もう1枚は欲しい。ということで早い段階であきらめました。でも、120mmエンド5速のロードバイクに例のDURA-ACEなんて、カッコいいなぁ、と今でも憧れます。
80年代、6速の時代には、まだカセットスプロケットはありませんでした。僕がそのころ持っていたロードバイクも、6速でフリーホイールスプロケットでした。6速か7速か迷っていましたが、6速にするならフリーホイールスプロケットを使いたいと思いました。
そうなると、6速の 3. か 4. 7速の 3. か 4. つまり Velo ORANGE か、ヨシガイ(ENE)のフリーホイール用ハブ(の126mmか130mm)になります。
このふたつって、もしかしたら同じ(台湾の)工場で作ってる、つまり同じ物なんじゃないかとも思います。なので、どちらでも良かったのですが……
これらのハブ(ツーリングバイク用)に似合って、僕の欲しいインナー32Tとか30T(これもツーリングバイク用ですね)が使えるクランクセットを探すと
- ルネ・エルスのクランクセット
- Compass Bicycles のクランクセット
- サンエクシードのクランクにTAのチェーンリング
- サンエクシードのクランクにサンエクシードのチェーンリング
- Velo ORANGE の 50.4 BCD Crankset
などが見つかったのですが、1と2は「高価すぎるかも?」と言うことで却下。魅力的な写真と熱のこもった商品説明に釣られて 5. を選びました。届いたのを見て「サンエクシードにしておけば良かったかなぁ」と思わないでも……
サンエクシードなら、わざわざ海外から取り寄せずとも、空井戸サイクルで取り寄せてもらえたかもしれないし、I's BICYCLE に行けばすぐに買えたのに……
175mmと、少し長めのクランク長にしたかった(サンエクシードのは172.5mmまでしかないし、ルネエルスの177mmはさすがに長すぎるかも)っていう言い訳もあるんですけどね。
と言うことで、クランクセットが Velo ORANGE になったので、ハブも Velo ORANGE で揃えようと。ハンドルは、同じような形が日東などにもあると思うのですが、センターセンターで44cmと大きなサイズ(日東にはなかなかない)があったので Velo ORANGE のものにしました。
まぁ、なんだかんだ言っても Velo ORANGE の考え方や目指すところは好きだし。
ブレーキについてはまた後日。
新車購入編その10 - Velo ORANGE(東海岸のFlame, Components Manufacturer)
新しい自転車は、ハンドル、クランクセット、前後ハブ、ブレーキ、に「Velo ORANGE」という(ファブレス)メーカーのパーツを使います。コンポーネントって言っても良いくらいですね。
その「Velo ORANGE」ですが、はじめはてっきりカリフォルニアかどこか、西海岸にあると思ってました。実はアナポリスにありました。
ウェブサイトやブログを読んで「フランスかぶれっぽいところなどは西海岸と違うかなぁ?」と思ったり…… 東海岸のバイク・カルチャーってどんな感じなんでしょうね? NYCのメッセンジャーなどは良く紹介されますが、アナポリスって言われても海軍兵学校くらいしか思い浮かびません(笑)
米国のバイク・カルチャーと言えばサンフランシスコ・ベイエリアなどの西海岸を思い浮かべませんか?
ベイエリアには、日本でも良く知られる「MASH」のようなショップや、「Soma」や「Rivendell」のようなクールな自転車を作る(ファブレス)メーカーがあり、サンフランシスコ郊外には「White Industries」や、少し離れるみたいだけど「Paul」などのパーツメーカーもある。
ほかにもカリフォルニアには「Selle Anatomica」や「Phil Wood」があり、「Ritchey」がネバダ、「Chris King」や「PDW」のあるポートランドはオレゴン、シアトルには「Compass Bicycles」……
でも考えてみれば東海岸には東海岸のバイク・カルチャーがあっておかしくない。っていうか、あって当然(東海岸の人に失礼ですね)。
今はすっかり放置しているはてなダイアリー、で志賀直哉の「自転車」という随筆について書いたとき、志賀直哉の乗っていた自転車がどんなのか知りたくなってググって探したことがあります。
志賀直哉の自転車は特定できませんでしたが、明治の頃、特に1890年代の米国は「bicycle craze」と言われる自転車ブームに沸き、英国やフランスを凌ぐ自転車大国だったということを知りました。
「志賀直哉の自転車は、これじゃないかなぁ?」と思う自転車がふたつあります。ひとつが「Columbia Bicycle」と言う自転車で、もうひとつが「Victor "Flyer"」と言う自転車です。
「Columbia Bicycle」を作っていた「Pope Manufacturing Company」は1878年に、「Victor "Flyer"」を作っていた「Overman Wheel Company」は1882年に、ともにマサチューセッツで創業しています。また「bicycle craze」さなかの1895年には、かの「Schwinn」がシカゴで創業しています。
今も、マサチューセッツ州の隣のコネチカット州には「cannondale」が、シカゴ(イリノイ)の隣のウィスコンシンには「Trek」が、その隣のミネソタには「Surly」や「Salsa」の「QBP」などがあるので、バイクカルチャーは地域ごとに根付いているとして、バイク「ビジネス」の中心は、やはり東海岸やグレートレイクス周辺なのかもしれませんね。
新車購入編その9 - 126mmエンド6速に決めた!
今日の京都は暑くなりました。シングルスピード固定ギアのスチームローラーで市内をウロウロしただけで、半袖でも汗をかきました。
やっぱりシングルスピード固定ギアは、楽しい! 気持ちいい! 変速機なんか要らない! シングルスピードで長い坂を登るのは確かにつらいけど、それはそれで面白い。固定ギアで降りの急カーブは確かに難しいけど、うまく回れた時の達成感も大きい。
ただ、もう少し遠くへ行きたいと思ったら、もう少し早く走らなければならなくて(僕の場合、シングル固定でツーリング時の平均速度は25km/hがせいぜいです)… やっぱり変速機って良いもんですね。
通勤・街乗り時の愛車、ロングホールトラッカーは、9速をフリクションのWレバーで使っています。ダイアコンペのシフターは動きが軽いのに(ラチェット式なので)勝手に戻るようなこともなく快適です。
しかし9速でフリクションだと、レバーを少し動かしただけで変速するため、それなりに繊細な操作が求められます。調整が面倒でなければインデックス式(1段ごとにカチッ、カチッ、と止まる)のほうが良いな、と思います。
しかし9速でもすでに、変速機の(ワイヤーの張りの)調整は、僕にとってとても繊細で困難な作業で、できればしたくありません。そこで、6速、7速、8速だという話になるのですが…
フリクションシフトでの扱い易さを最優先に考えるなら、スプロケットピッチが最大で、5速より1枚多い「6速」になるのですが…
6速だとフレームのエンド幅は126mm(現在のロードバイクの標準は130mm)になります。しかし126mmで作っちゃうと、後日「やっぱり最新のコンポーネントが良いなぁ」ということになっても、どうしようもない。
130mmエンドにしておけば… しかし130mmエンド7速とか8速にするくらいなら「普通にティアグラとかベローチェの10速でも良いじゃないか」などなどと随分迷ったのですが…ようやく腹を決めました! 初志貫徹! 126mmエンド6速に決めた!
続く…
新車購入編その8 - I's BICYCLE
京都の、というより全国のレトログローチ(ごめんなさい!)の聖地 I's BICYCLE に行ってきました。
店内につるしてあった1960年代前半のプジョーのロードレーサー。サイズは55cm、僕にぴったりなサイズじゃないか! お値段¥570,000!
さて、今日 I's BICYCLE さんを訪ねたのは、グランボアのハブに付いているクイックリリーススキュアーを単体で売ってもらえないか聞くため。Velo Orange のハブに付属していたスキュアーの、レバーの仕上げが残念な感じだったので。
お店の前に停めてあった自転車。グランボアのスキュアー。綺麗な仕上げです。
店主の土屋さんがおられたので、興味があったことをいろいろ伺いました。
- Q: I's BICYCLE のお客さんが新しく自転車を作るときには、リア何速にする人が多いのでしょう?
- A: 8速ですね。
- Q: 今、6速や7速の自転車を作ることはばかげているのでしょうか?
- A: 120mmや126mmエンドのフレームをお持ちなら5速、6速、7速しかないですが、新しいフレームを作るなら(130mmエンド)8速のほうがコストパフォーマンスが良いということです。
- A: ただし、結局は乗り方次第でしょう。自分がどんな自転車に乗りたいか、ということじゃないですか?
お話しありがとうございました。で、2016年春のパンフレットをいただいて帰って来たのですが! 肝心なことを伺うのを忘れてました! スキュアー単体で売ってもらえるのかを! 何をしに行ったんだ…
いや~しかし、天井につるしてある自転車の数々、どれを見ても、どれだけ見ていても見飽きません。またスキュアーを買いに行こう…
続く…
新車購入編その7 - retrogrouch
その6 からの続き
自転車オタクの皆様こんばんは。皆さん「retrogrouch」ってご存知でした? 僕は知りませんでした。Velo Orange のブログで知りました。
「retrogrouch」ってなに? と思ってググったら、いろいろ見つけました(このブログの New Old Bike Project シリーズはあとでじっくり読みたい)。が、Urban Dictionary の説明がいちばん笑えて、かつ腑に落ちました。曰く…
いや~、いますよね、そういう人。(えっ? お前もそうだって? そうですか?)
新しい自転車のために購入したハンドルバーです。やはり Velo ORANGE の製品で、これ以上ないほど典型的な、というかクラシックなドロップバーです。
やっぱり、僕も?
続く…