京都自転車日記

夏目漱石に「自転車日記」という小文があります。畏れ多いと自覚しつつブログのタイトルに拝借しました。京都市街は東西にも南北にも約10Km、自転車サイズの街です。美しい山々が街を囲み、その向こうには趣きのある山里や山寺が点在し、サイクリングコースに事欠くことはありません。 恵まれた環境が独特の自転車文化を育み、個性的な自転車屋さんや自転車愛好家が集まるお店がたくさんあります。 そんな京都の自転車事情を全国の自転車愛好家に紹介できたら良いな、と思っています。

新車購入編その22 - ブレーキ&ディレイラー、ケーブル&ハウジング

f:id:gintacat:20160728201944j:plain

愛車、スチームローラーの、サドルやバーテープの色を変えたら、黒いブレーキケーブルがどうしても気になったので、Velo Orange のブレーキケーブルキットに交換しました。自画自賛ではありますが、画竜点睛。

狙ったわけではありませんが、これで、スチームローラーにシマノの部品はひとつも使ってないことになります。

ついでに、新しい自転車のために、同じブレーキケーブルキットと、ディレーラーのケーブルキットも購入してあります。この、ディレイラーケーブルハウジング、めっちゃカッコいいです。ブレーキもこれにしたいところだけど、むき出しのステンレスがフレームを傷つけそうなのであきらめました。

実は、新しい自転車でも、今のところシマノ製品はひとつも選んでいません。可能性があるとしたら、あとはブレーキレバーくらいでしょうが… 使わないだろうな。

シマノが嫌いなわけではなく、むしろシマノの自転車用部品は高い性能と品質のわりに価格は安く、実に優れた製品だと思っているのに、選んでゆくとシマノではなくなる。

そうなるのは、シマノのスポーツ自転車用部品は、すべての製品のベクトルがレースに向いているからだと思います。レース用の部品がツーリングバイクに使えないわけではないけど、こだわってゆくとやはり、ってことでしょうね。

まぁ、だから、それで良い。レース用部品として見たときのシマノ製品はやはり素晴らしい。

 

保存

保存

保存

新車購入編その21 - チェーン

シマノの、6・7・8速用チェーンの現行品は(トップグレードが廃番になって)インナープレートが(ニッケルメッキでなく)グレー塗装のものしかない模様。

KMCの6・7・8速用チェーンには、廃番になったシマノのトップグレード相当の製品もありますが、ウェブサイトの写真で見る限り、見た目がちょっと…

ということで、無我氏お勧め、独ウイッパーマン社の Connex 808 を取り寄せてもらいました(と言っても、こちらも数年前に日本代理店がなくなっているので、ネットオークションで入手してもらいました)。

f:id:gintacat:20160727201042j:plain

僕の撮ったインチキな写真では良くわからないので、製品紹介ページの写真をご覧ください。綺麗でしょ。いかにもドイツ。

後ろの白い箱はBBです。こっちはごく普通にタンゲ。

あとはハンドルステムとシートポストくらいか?

保存

新車購入編その20 - サドル

セラアナトミカのサドルは実際に使っているし、B17は自分で使ったことはないけど、たくさん見かけるし、でも Gilles Berthud(ジルベルトゥ、ジルベルソー)のサドルはまだ見たことがない。

前に買ったサドルバッグの交換用革ひもを買うついでがあったので I's BICYCLE に行って、ジルベルトゥのサドルを見せてもらいました。実物を見せてもらい、話を聞いてみると、なかなか良さそうだったので買ってしまいました。

ASPIN(アスパン ― ピレネー山脈の峠の名前)、ジルベルトゥのツーリング用サドルの安いほう(チタンじゃなくてステンレスレールのほう)にしました。そりゃチタンは軽いけど、サドルに3万円越えはね、ちょっとね。

f:id:gintacat:20160724164608j:plain
レールを水平に置くと、かなり前下がりですね。トルクスレンチで革をレールから外すことができます。革のメンテの時に便利ですね。

f:id:gintacat:20160724164644j:plain
実際にはもう少し明るい色で、この写真ほどピカピカしていません。ブルックスのサドルはピカピカして綺麗だけど、ツルツルすべって具合が悪かったのですが、これはスベスベしてるけどツルツルはしてない。良さそう。

f:id:gintacat:20160724164736j:plain
革の厚さは6mmちょっと。セラアナトミカや(今の)ブルックスの1.5倍くらいある感じ。樹脂ベースなのにスチールベースのサドルと同じくらい重さがあるのは、革の重さなんでしょうね。

自らもこのサドルを使ってるという I's BICYCLE のスタッフさん曰く「革が厚いので初めは固いですが、柔らかい革なので(昔の)ブルックスなどに比べると、早くなじみます。」とのことです。

セラアナトミカやB17と迷っていると話すと「セラアナトミカは使ったことありませんが、(今の)B17は価格なり(B17スタンダードはこのサドルの半額)の革ですからね…」とのことでした。

僕は、革が薄いだけなら悪いことではない(長持ちしないかわりに、初めから乗りやすい)と思うのですが、やはり(イタリア資本になってからの?)ブルックスは昔のままのブルックスではないのですね。それが、ちょっと寂しい。

f:id:gintacat:20160724164844j:plain


革サドルに樹脂ベース。フランスらしい合理的な発想だと思います。100年以上昔から、同じ形で作り続けてるブルックスもいいけど、新しい製品を作るならこういうのが好きです。

空井戸サイクルの無我氏によると、このサドルが発表された当初、欧州や米国のサイクリストには受け入れられたものの、日本では、この樹脂ベースが仇となってあまり売れなかったそうです。日本で革サドルにこだわる人は評価基準がちょっと違いますからね。

なんにしても、乗ってみないことには何もわかりません。実際に乗ってみるのが楽しみです。

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

新車購入編その19 - サドルについて

フレームがカライドサイクルに届いた翌日、店主自ら大阪府の堺まで出向いてマスキング等の指示をしてくれたそうです。納期はおよそひと月、盆休みを挟むので8月末~9月初めになるとのこと。

色はカライドグリーン。昨日のカライドサイクルのブログにカライドグリーンのロードの写真がありました。気がつけば、持ってる自転車の3台が濃いのから明るいのまであるけど緑色。これで4台目だけど、好きなんだからしょうがない。

ということで、9月までには残りのパーツを揃えておかねばならないのですが、まだ決めてないパーツのなかで、いちばんの悩みどころはサドル。

高めのハンドル位置でのんびり走るとなると、やはり革サドルが快適です。

フレームの方向性と予算(3万円以下)から選んだ候補

やっぱりセラアナトミカかなぁ。高価すぎるということもないし。今まで使ったサドルの中で、いちばん快適なサドルです。「World's most comfortable leather bicycle saddles」という宣伝文句は嘘じゃない。

いちばん気になるのがジルベルトゥのサドル。革サドルにプラスチックレールという発想が斬新。嫌いじゃない。今まで使ったこともないし、使っている人の話も聞いたことがな い。フランス製っていうのも惹かれる(用意しているクランクがTAという往年のフランスメーカーのものを意識したデザインなので)。

ブルックスは、SWIFTを半年ほど、人からもらった昔の「ブルプロ」をひと月ほど、それぞれ使ってみたのですが、いまいち… しかし、ブルックスを評価するなら定番中の定番、B17を使ってみなきゃ、と思うのですが…

米国製、仏国製、英国製、さて、どれにしようか…

新車購入編その18 - フレーム・フォーク完成

いちばん大きくて、いちばん高価なパーツ。

フレームとフォークが完成しました!

昨夜、閉店間際のカライドサイクルに滑り込み、先に完成していたホイールを付けて見せてもらいました。今日はすでに塗装屋さんに回っているはずです。

f:id:gintacat:20160720132708j:plain

ジオメトリのデザインは、カライドサイクルの無我氏。

ディテールのデザインと制作は、Sunrise cyclesの高井氏。

チューブは、TANGE No. 2。クロモリのダブルバテッドチューブです。

チューブの接合はラグレスのフィレット仕上げ。素晴らしく美しい仕上がりです。

ヘッドセットはスレッドレスタイプを使う予定です。

高井氏のフレームやフォークは、いつも「カッコいいなぁ」と思って見ていました。

ところが今回、いい歳をしたオッサンが乗るフレームとして考えたとき「ちょっと目立ちすぎるかも」と思い、「とにかくシンプルに、ベーシックに」、エンドやフォーククラウンは「普通の、既製品でも良いです」などと、彼にとってはちょっと面白くない頼みかたをしてしまったかなぁと思ってました。

でも、悩みながら作ってくれたであろうオリジナルのエンドやフォーククラウンの造形、シートステーブリッジの造形などなど、グッと我慢して抑えたデザインが実に素晴らしい。

シンプルで、ベーシックで、それでも他所にはちょっと無い、ホントにカッコいいフレームになったと思います。

無我さん、高井くん、本当にありがとう!

 

保存

新車購入編その17 - ホイール完成

ホイールが完成しました! と言っても僕はホイールを組んだりできないので空井戸サイクルで組んでもらったのですが。6速用126mmのホイールは気持ちよく組めたそうです

カッコいい! 新車購入計画、かなり前進したような気分になります(笑)

f:id:gintacat:20160618180949j:plain

  • フロントハブ:Velo Orange - Grand Cru High Flange Front Hub
  • リアハブ:同 - Grand Cru High Flange Freewheel Rear Hub 126mm
  • リム:Velocity - Dyad 700c  32 hole
  • タイヤ:Rivendell - Jack Brown GREEN 700c x 33.333(by Panaracer)
  • タイヤチューブ:Panaracer - R'AIR 700×31~35 valve 48mm
  • スポーク:DT SWISS CHAMPION
  • ニップル:DT アルミニップル
  • イタリアン組み

f:id:gintacat:20160618181347j:plain

f:id:gintacat:20160618182340j:plain

フリーホイールスプロケットは、IRD - Classica Freewheel 6-Speed 13-28

f:id:gintacat:20160618182358j:plain

準備している多くのパーツが(USAブランドだけど)Made in Taiwan ですが、タイヤは Made in Japan、リムは Made in USA になりました。Made in Taiwan の品質が、Made in Japan や Made in USA に劣るってわけではないのですが、古い人間としては Made in USA に「舶来品やぁ」とテンションがあがります(笑)

保存

保存

保存

保存

新車購入編その16 - フリーホイール(ボスフリー)スプロケット

f:id:gintacat:20160601182942j:plain

空井戸サイクルに頼んであった、Interloc Racing Design のフリーホイール(ボスフリー)スプロケットが到着。

ウェブサイトによれば(カセットスプロケットが主流になり)高品質なフリーホイールの入手がほとんど不可能になっているなか、ヴィンテージチネリのリペアパーツにも十分に使える製品を狙い、かつてのシマノ600シリーズを手本に作ったということで、ヴィンテージバイクに乗り続けたい人だけでなく、今回の僕のように、新しく6速のバイクを作ろうとしているものにとっても、ありがたいことです。

あとは、リムが届けばホイールを組んでもらえます。