京都自転車日記

夏目漱石に「自転車日記」という小文があります。畏れ多いと自覚しつつブログのタイトルに拝借しました。京都市街は東西にも南北にも約10Km、自転車サイズの街です。美しい山々が街を囲み、その向こうには趣きのある山里や山寺が点在し、サイクリングコースに事欠くことはありません。 恵まれた環境が独特の自転車文化を育み、個性的な自転車屋さんや自転車愛好家が集まるお店がたくさんあります。 そんな京都の自転車事情を全国の自転車愛好家に紹介できたら良いな、と思っています。

固定ギアのギア比 および セッティング

はてなブログアクセス解析によれば

  1. セラ・アナトミカ タイタニコ(Selle Anatomica "Titanico")
  2. 固定ギアツーリングバイクのギア比検討中
  3. 恐るべしブルックスプロフェッショナル
  4.  サーリー スチームローラー:固定ツーリング仕様

このブログでは、上記の4つの記事が良く読まれています。

セラ・アナトミカ、固定ギア、スチームローラーは、取り上げているブログなどが少なく、検索エンジンで上位に来るのかな? ブルプロは、逆に探す人が多いのかな?

先日、空井戸サイクルに僕が乗って行ったスチームローラーを見たお客さんから、固定ギアについていろいろ聞かれてお答えするという機会があって…

そういえば「固定ギアツーリングバイクのギア比検討中」の記事も、いまだに探して読んでくれる人がいるので、もう少し補足しておこうと思いました。

固定ギアバイクのギア比

記事を書いた時点では「46t×18t(ギア比2.555)あたりが万能」と書きましたが、その時点でのタイヤは25c。その後33.333cのタイヤに変えたので(クランク一回転で進む距離も伸びるので)今は46t×19t(ギア比2.421)にしています。タイヤの太さで多少の調整は必要ですが、固定ギアツーリングバイクのギア比としては、やはり、2.5前後が良いと思っています。

ただし、僕と一緒に固定ギアバイクで琵琶湖1周をしたり、グランフォンド京都を走ったりしている仲間たちは、ギア比2.75~3(タイヤ、23c~25c)くらい。脚力に自信があれば、それくらいのほうが、降りや平地走行では楽ができます(くるくる回さなくてもよい)。

固定ギアバイクのセッティング

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先に書いたように軽めのギア比(2.5前後)にしているので(平地走行ではケイデンスを上げれば良いだけなんですが)降りでは脚がくるくる回ります(回されます)。

クランクの回転に脚がついて行かなくなると、わりと恐ろしいことになるので(その前にスキッドするなりブレーキをかけるなりすれば良いことなんですが)少しでも脚を回しやすいように…

  1. 僕の身長(177~178cm)だと普通は170mm~172.5mmくらいのクランクを使いますが、スチームローラーには165mmのクランクを使っています。
  2. さらに、サドルの高さを、他の自転車よりも10mmほど高くしています。これも脚を回しやすくするためです。
  3. サドルの前後位置も、他の自転車よりやや後ろです。なぜかはわからないのですが、そのほうが脚が回りやすいように思います。
  • 追記:クランクを長くして(てこの原理で回す力は大きくなる)ギアを重くし、クランクの回転数を減らすという考え方もあるとは思いますが、一度、降りのカーブで、ペダルを擦った(降りでもクランクは回し続けなきゃならないので)ことがあって、それが怖くて、クランクを短くしました。

なんて書いていると、固定ギアって面倒だな、と思われるかもしれませんが、バックを踏んで(クランクの逆回転の方向にペダルを踏んで)速度をコントロールしながらヘアピンを回る時なんかは、もう楽しくって仕方ない。うまく言えないけど、とにかく楽しいんです(笑)

少しでも多くの人に、固定ギアバイクの楽しさを知ってほしいな。