京都自転車日記

夏目漱石に「自転車日記」という小文があります。畏れ多いと自覚しつつブログのタイトルに拝借しました。京都市街は東西にも南北にも約10Km、自転車サイズの街です。美しい山々が街を囲み、その向こうには趣きのある山里や山寺が点在し、サイクリングコースに事欠くことはありません。 恵まれた環境が独特の自転車文化を育み、個性的な自転車屋さんや自転車愛好家が集まるお店がたくさんあります。 そんな京都の自転車事情を全国の自転車愛好家に紹介できたら良いな、と思っています。

自転車は楽しい

昨夜、いよいよオープン間近の花背「補陀落山荘」でちょっとしたイベントがあり、夕方から霧雨の中、リッチーのマウントクロスで花背峠を越えました。

天気予報で今日は晴れることになっていたので、当初は昨夜のうちに家に帰って今日(畑仕事のために)あらためてスチームローラーで花背峠を越えるつもりでした。先日、フロント46t、リア20tの固定ギアで意外と簡単に登れたので、新たに19tと18tのリアコグを購入し、まずは19tで登ってみようと思っていたのです。

しかし夜になっても雨はあがらず、補陀落山荘の玄関を出るとサイクルジャージにウィンドブレーカーを重ね着しても、立っているだけで震える寒さ。おまけに漆黒の闇。無理はすまい、と大人な判断(根性なしともいう)で泊まってゆくことにしました。

どうせ泊まるなら明日は畑仕事の前にひとっ走りしてこようと思いながら眠りについたのですが、明け方まで降り続いた雨のせいで朝になっても冷たい霧がたちこめていました。結局、朝は薪ストーブの前でだらだらして過ごしました。

サツマイモの定植と枝豆の追肥、トマトときゅうりの支柱の付け替えなどの作業を終え、午後2時半ごろ補陀楽山荘を後に。そのまま花背峠をおりてもつまらないので、京北周山をまわって帰りました。

いつもは2時間と少々はかかる道ですが、峠を登らず花背からスタートしたせいで脚に余裕があるせいか、1時間30分で帰りました。

花背峠、栗尾峠、京見峠を下りながら、つくづく思いました。フリーホイール付きの自転車って、楽しい! 固定ギアも楽しいけど、フリーホイールも楽しい、やっぱり自転車は楽しい!