京都自転車日記

夏目漱石に「自転車日記」という小文があります。畏れ多いと自覚しつつブログのタイトルに拝借しました。京都市街は東西にも南北にも約10Km、自転車サイズの街です。美しい山々が街を囲み、その向こうには趣きのある山里や山寺が点在し、サイクリングコースに事欠くことはありません。 恵まれた環境が独特の自転車文化を育み、個性的な自転車屋さんや自転車愛好家が集まるお店がたくさんあります。 そんな京都の自転車事情を全国の自転車愛好家に紹介できたら良いな、と思っています。

固定ギアツーリングバイクのギア比検討中

固定ギアの自転車に乗り始めて3年。最初のフレームはトラックレーサーっぽいアルミフレーム。次のフレームはバイクポロとかが似合いそうな、Hand made in NYCのFBM ”Sword”。今年の正月から乗り始めたのが、サーリーのスチームローラー。

スチームローラーに乗り換えるまで固定ギアバイクは基本街乗りで、たまに大原あたりまで足を伸ばすくらいでした。が、スチームローラーに乗り換えてから、なぜか固定ギアでのサイクリングにすっかりハマってしまいました。サーリーの自転車恐るべしですね。

街乗り中心のときには、46t×16t(ギア比2.875)のギア比が快適だったのですが、峠を越えてのサイクリングにはちょっとキツイ。46t×17t(ギア比2.705)に変えて見たところ、京見峠(3.4キロ、 標高差233メートル、平均斜度7.4%)くらいなら登れるようになりました。京見峠を越えて国道162号線経由、美山までなら、ギア比2.705で楽勝です。

六丁峠(距離731メートル、平均斜度10.8%)では押しが入るけど、保津峡から日吉ダムにでて周山周りで帰ってくるルートも、 ギア比 2.705で走れます(神明峠あたりはかなりキツイけど)。

あちこち走り回っているうちに、やっぱり花脊峠(5.9キロ、標高差504メートル、平均斜度8.8%、2キロから3キロの間は平均斜度11.8%)を越えたくなって、リアに20tのコグを装着して花背峠を攻略しました。

しかし、46t×20t(ギア比2.3)で降りは無理。急坂の降りでは脚が回らなくて恐怖の連続。緩やかな降りもぜんぜん楽しめない。20tは登攀専用ですねという、当然の結論に至りました。

f:id:gintacat:20120626221957j:plain

20tは登攀専用として、通常使用のギア比はどのくらいが良いのかを検証するために、16tと17tに加えて、18tと19tを試してみました。結果、46t×18t(ギア比2.555)あたりが万能な感じ。京見峠程度なら楽々超えられるし、神明峠あたりも楽勝。平均斜度が10%を超えるような坂でない限り、このギア比で大丈夫だと思います。

加えてこのギア比(ギア比2.555)なら、多少の降り(花背峠の北側や栗尾峠の降りなどを走ってみました)も楽しく走れる。花背から周山までの緩やかな降りなど、最高の気分で走れます。

ダブルフィクストの片方に18t、もう片方に登攀専用、非常用の20tで決定。と思ったのですが「どうせ非常用ならもっと楽なギア比でも良いかな?」と考えて、21tのコグを取り寄せてもらいました。

f:id:gintacat:20120626222011j:plain

でかい! この次は、コイツで花背峠に挑戦です。

関連記事