京都自転車日記

夏目漱石に「自転車日記」という小文があります。畏れ多いと自覚しつつブログのタイトルに拝借しました。京都市街は東西にも南北にも約10Km、自転車サイズの街です。美しい山々が街を囲み、その向こうには趣きのある山里や山寺が点在し、サイクリングコースに事欠くことはありません。 恵まれた環境が独特の自転車文化を育み、個性的な自転車屋さんや自転車愛好家が集まるお店がたくさんあります。 そんな京都の自転車事情を全国の自転車愛好家に紹介できたら良いな、と思っています。

桃源郷の秋

「秋だなぁ…」と感傷にふけるには強すぎる、真夏のような陽射しでしたね。サイクリングの途中、おにぎりを食べていたら蝉の声が聞こえました。それでも京都の北の山里ではほとんどの田んぼで稲刈りも終わり、民家の柿も色づいていました。

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花背峠、今日も30分切れませんでした。けっこう頑張ったつもりなんですが、33分。でも時間なんかどうでも良いんです(笑) 花背峠を越える本当の目的は、その先に控える桃源郷。花背、広河原、佐々里、黒田、山国… 美しい山里の数々。

今日は、鞍馬~花背~黒田~山国~周山を走ってきました。

鞍馬では火祭りの準備をしていました。廃校になった黒田小学校の校庭で地区の運動会が催されていました。山国には秋祭りを告知する幟が道沿いにはためいていました。周山の小学校でも、こちらは賑やかな運動会。どの集落も秋の休日らしいのんびりした時間が流れていました。

自転車に乗り始め、京都周辺の山の中をウロウロするようになってから、日ごとに「こういうところで暮らしたい」という気持ちが強くなります。はじめはほんの憧れに過ぎなかったものが、このごろはちょっと本気になりつつあります。