京都自転車日記

夏目漱石に「自転車日記」という小文があります。畏れ多いと自覚しつつブログのタイトルに拝借しました。京都市街は東西にも南北にも約10Km、自転車サイズの街です。美しい山々が街を囲み、その向こうには趣きのある山里や山寺が点在し、サイクリングコースに事欠くことはありません。 恵まれた環境が独特の自転車文化を育み、個性的な自転車屋さんや自転車愛好家が集まるお店がたくさんあります。 そんな京都の自転車事情を全国の自転車愛好家に紹介できたら良いな、と思っています。

日記再開 - 新車購入編スタート

2年半も中断してた…ということを先ほど確かめて我ながら驚きました。2013年の暮れごろから、特に訳があったわけでもないのですが、次第に自転車から遠ざかり、この2年ほどはまったく乗っていませんでした。

それでも季節の変わり目には自転車で走る山里の風景を懐かしく思いだし「行ってみたいなぁ」と思ってはいましたが、乗らない時間が長くなればなるほど敷居が高くなるものです。

数ヶ月前から「この敷居を乗り越えて再び自転車に乗るためには何か大きなきっかけが必要だ」ということで、新しい自転車の購入を考えるようになりました。

「ひょいっとまたがって気軽に走り始めることができる自転車」と考えて「ミニベロなんかどうだろう」と思いました。京都にあるEBSというメーカーの「FLOAT451 ROAD」というミニベロが、前から「カッコいい」と思っていたので、先月の初めごろ、空井戸サイクルの無我さんに相談してみました。

「451 ROADを注文したいんですけど」

「?」

「ひょいっとまたがって花脊、黒田あたりをふら~っとサイクリングしたいと思って」

「ミニベロで? サイクリングならSalsaのCasserollを持ってるじゃないですか」

「……ですねぇ」

ということで瞬時に却下されました。

まぁ今になって考えてみれば「なんでミニベロ?」って自分でも思いますが、こうして新しい自転車を手に入れるというたくらみは、いったん凍結されたのでした。

続く…