京都自転車日記

夏目漱石に「自転車日記」という小文があります。畏れ多いと自覚しつつブログのタイトルに拝借しました。京都市街は東西にも南北にも約10Km、自転車サイズの街です。美しい山々が街を囲み、その向こうには趣きのある山里や山寺が点在し、サイクリングコースに事欠くことはありません。 恵まれた環境が独特の自転車文化を育み、個性的な自転車屋さんや自転車愛好家が集まるお店がたくさんあります。 そんな京都の自転車事情を全国の自転車愛好家に紹介できたら良いな、と思っています。

新車購入編その20 - サドル

セラアナトミカのサドルは実際に使っているし、B17は自分で使ったことはないけど、たくさん見かけるし、でも Gilles Berthud(ジルベルトゥ、ジルベルソー)のサドルはまだ見たことがない。

前に買ったサドルバッグの交換用革ひもを買うついでがあったので I's BICYCLE に行って、ジルベルトゥのサドルを見せてもらいました。実物を見せてもらい、話を聞いてみると、なかなか良さそうだったので買ってしまいました。

ASPIN(アスパン ― ピレネー山脈の峠の名前)、ジルベルトゥのツーリング用サドルの安いほう(チタンじゃなくてステンレスレールのほう)にしました。そりゃチタンは軽いけど、サドルに3万円越えはね、ちょっとね。

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レールを水平に置くと、かなり前下がりですね。トルクスレンチで革をレールから外すことができます。革のメンテの時に便利ですね。

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実際にはもう少し明るい色で、この写真ほどピカピカしていません。ブルックスのサドルはピカピカして綺麗だけど、ツルツルすべって具合が悪かったのですが、これはスベスベしてるけどツルツルはしてない。良さそう。

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革の厚さは6mmちょっと。セラアナトミカや(今の)ブルックスの1.5倍くらいある感じ。樹脂ベースなのにスチールベースのサドルと同じくらい重さがあるのは、革の重さなんでしょうね。

自らもこのサドルを使ってるという I's BICYCLE のスタッフさん曰く「革が厚いので初めは固いですが、柔らかい革なので(昔の)ブルックスなどに比べると、早くなじみます。」とのことです。

セラアナトミカやB17と迷っていると話すと「セラアナトミカは使ったことありませんが、(今の)B17は価格なり(B17スタンダードはこのサドルの半額)の革ですからね…」とのことでした。

僕は、革が薄いだけなら悪いことではない(長持ちしないかわりに、初めから乗りやすい)と思うのですが、やはり(イタリア資本になってからの?)ブルックスは昔のままのブルックスではないのですね。それが、ちょっと寂しい。

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革サドルに樹脂ベース。フランスらしい合理的な発想だと思います。100年以上昔から、同じ形で作り続けてるブルックスもいいけど、新しい製品を作るならこういうのが好きです。

空井戸サイクルの無我氏によると、このサドルが発表された当初、欧州や米国のサイクリストには受け入れられたものの、日本では、この樹脂ベースが仇となってあまり売れなかったそうです。日本で革サドルにこだわる人は評価基準がちょっと違いますからね。

なんにしても、乗ってみないことには何もわかりません。実際に乗ってみるのが楽しみです。

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