京都自転車日記

夏目漱石に「自転車日記」という小文があります。畏れ多いと自覚しつつブログのタイトルに拝借しました。京都市街は東西にも南北にも約10Km、自転車サイズの街です。美しい山々が街を囲み、その向こうには趣きのある山里や山寺が点在し、サイクリングコースに事欠くことはありません。 恵まれた環境が独特の自転車文化を育み、個性的な自転車屋さんや自転車愛好家が集まるお店がたくさんあります。 そんな京都の自転車事情を全国の自転車愛好家に紹介できたら良いな、と思っています。

新車購入編その26 - To Smile Bar

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完成直後からの試走で、どうにも違和感を拭えなかったクラシックな平行マースバー。見た目は悪くないんだけど… 結局、換えちゃいました!

フレームをデザインしてくれた空井戸サイクル無我さんお勧めの「SImWorks To Smile Bar 520mm」です。

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交換前のハンドルは、ブラケットを持った時にブレーキレバーが少し握りにくく、下ハンはとてものんびりサイクリングのポジションではなく、高さを変えてみたり遠さを変えてみたりしたのですがどうにもしっくりこなかった。

このハンドルは、マウンテンドロップ並みに開いているので、ごく自然にブラケットが握れるし、ブレーキレーバーも操作しやすい。ドロップが浅いので、下ハンを握った時の姿勢変化も少なく、リラックスした姿勢で下ハンが持てる。この自転車の狙いや性格にピッタリ。

最初からこれにしとけば、って話なのですが、ハンドルは先走って買ってしまったもので…

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NITTO の UI-2 というお気に入りの鉄ステムを、70mm、80mm、100mm と持っているのですが、新しいハンドルで試したところ、なぜか持っていない(持ってたはずだけどなくしてしまった)90mm がちょうど良い、ということに。

そういえば、これまた買ってはみたけど見た目がいまいちで使わなかった Velo Orange のステムって 90mm じゃなかったか? ということで付けてみたところ、このハンドルのかたちなら、これも悪くはないか、と思えて、Velo Orange のハンドルは無駄になったのですが、ステムは活用することになりました。

そのうち UI-2 の 90mm を買ってるような気もしますが(笑)

とにかく、これで一応の完成です。

ロングセラー

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通勤用の自転車。現在はロングテールキットを付けていますが、これは購入間もない2009年頃の写真です。

これもカッコいいですね~ Flickrでシェアしたら、知らない人から褒めてもらったこともありました。でもこれは空井戸サイクルの展示車をそのまま買ったので、無我さんのセンスが良いということです。

で、そのロングホールトラッカーのデカールが紫外線でパリパリになって剥げてきました。何年か前に貼り換えたのですが、この自転車は半屋外保管なのでどうしても… 新しいのを取り寄せて貼り換えようと思います。

ロングホールトラッカーは、2004年の発売ですが、モデルチェンジすることなく現在まで12年間、売り続けています。なので、デカールも手に入るわけで、ありがたいことです。ほんとに。

SURLYの自転車は、どれもロングセラーです。1998年発売の 1 X 1、2000年発売のクロスチェックとスチームローラー、2002年発売のペーサー… 10年以上モデルチェンジしないロングセラーをこんなにたくさん持つメーカーは珍しいでしょうね。

クルマで言えばフォルクスワーゲン・ビートル、モーターサイクルで言えばスーパーカブSURLYの自転車にも何か共通する魅力を感じます。

やっぱり好きだなぁ、SURLY

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自転車用雨具の決定版、CARRADICE Duxback rain poncho(キャラダイス ダックスバックポンチョ)の最新版

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数日前、愛用の自転車用ポンチョを紛失するという失敗をしでかしました。本当にお気に入りの雨具なので、本気で凹みました。

代理店に在庫がないときはなかなか入荷しないと聞いていたのですが、ダメもとで空井戸サイクルさんに頼んでみたら、なんと翌日に入荷し、これで秋雨の季節も乗り切れます!

僕にとってはまさに「決定版」で、自転車用雨具としてはこれしか考えられません。自転車用雨具をお探しの方は、ぜひご検討を(CARRADICEの回し者みたいですが)。まぁ、ワックスドコットンという素材の扱いにくさ、はあるんですけどね。

僕は「決定版」と思っていても改良の余地はあったようで、7年前、最初に購入したものと比べるとあちらこちらに変化が見られます。せっかくなので比較レポートを…

まず、フードとカラーの内側の生地。以前のは(写真はありませんが)そこらにあった生地を再利用したような取って付けた感があったのですが、今回のもの(上の写真参照)はなかなか決まったコーディネートです。

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襟元に縫い付けられていたCARRADICEのタグがなくなっています。代わりに? 文字だけが入っていたボタンに、キャラダイスのマークが入っています。でも、CARRADICEのタグがないのは少し寂しいなぁ。

写真にあるように、以前の物は使っているうちに襟元のボタンがちぎれてしまったのですが、他にも同様のトラブルがあったのでしょうか、今回のものでは、ボタン取り付け部分が補強されています(下の写真)。

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以前にはなかったのですが、前立ての裏に、生地(ワックスドコットン)を作っている、Halley Stevensonsのタグが縫い付けられています。高級感を狙ってみました、ってことかな。

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ハンドループと腰に結ぶ綿のテープが、以前は生成りだったのが黒になっています。これまた高級感を狙ってみました、って感じですかね。

上の写真を見比べてもらうとわかるように、全般に縫製が、素人っぽさがなくなったというか、ずいぶん綺麗になっています。機能には何の問題もなかったので、以前の手作り感あふれる感じも嫌いではなかったのですが、まぁ綺麗になるのは悪いことではないですよね。

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シッパーをひくための革のタブが、綿テープと同様、白から黒に変わっています。黒のほうが無難な色使いなんだろうけど、白も悪くなかったと…

フォールディングバッグの素材が生成りの綿からナイロン製に変わっていますが、これはありがたい。綿のバッグの中に綿のポンチョをしまうのは(摩擦のせいで)なかなか骨が折れたのですが、ナイロンならスルッと入れることができます。

そんなこんなで、ますます決定版度を増した(笑)Duxback rain poncho、雨が降るのが楽しみです。

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新車購入編その25 - ハンドル探しの旅

新しい自転車のジオメトリがわかるような写真を撮ってみました。

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タイヤや、クランクや、ブレーキケーブルの取り回し、などなどから、パッと見、ランドナーっぽいのですが、ランドナーではありません。ジオメトリを見ていただくとロードバイクのほうに近い。

で、このハンドル、まだどんな自転車にするか煮詰まってない段階で、先走って購入したものですが、やはりランドナーっぽい。というか、ランドナーっぽいポジションに設定しないと乗りにくい。結果、まだ試走段階ですが、どうにも違和感が…

固定ギアのスチームローラーの時には、ラウターワッサーバーに決まるまで何本のハンドルを試したことか… またハンドル探しの旅が始まるのか…

なんてことはなくて、結論はもう出ているんです。

実は、このハンドルを買う時にも、組む前にも、空井戸サイクルの無我さんからは他のハンドルを勧められていました。

SImWorks To Smile Bar の520mm。

フレームの設計者が言うんだから間違いない。っていうか、どう考えてもハンドルはフレーム設計者のお勧めにすべきだったよな… いきなりだけど、変えちゃおうかなぁ~

自転車屋さんリターンズ — 京都の自転車量販店

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サイクルベースあさひ」が今出川大宮にもできるようです。

京都で良く見かける自転車量販店は…

などでしょうか? あくまで僕の生活圏での話で、南区や伏見区山科区を中心に展開するお店もあるのかもしれません。サイクルベースあさひ(大阪)と、サクラ(東京、発祥は京都)以外はいずれも地元資本の、京都でのみ展開するお店で、1店舗あたりの大きさは「町の自転車屋さん」サイズのお店も多いです。

どのお店も前からあるお店ですが、この7~8年くらいかなぁ、雨後の筍のように、は大げさかもしれませんが、急に増えました。

一方で見かけなくなったのが昔ながらの町の自転車屋さんです。*1

ただし、量販店に押されて昔ながらのお店がなくなった、という順序ではなく、先に町の自転車屋さんが姿を消した空白を、今、量販店が埋めている、という印象です。

スポーツ自転車のブームもあるかもしれませんが、普段使いの自転車として、スーパーマーケットやホームセンターで売ってる「ママチャリ」ではなく「ママチャリ+α」のものを求める人が増えたので、それに答えることができる自転車専門店が増えている、と見ることもできます。

特に、サクラ、エイリン、KON'S CYCLE(きゅうべえさんはスポーツバイクのイメージが強いのですが、どうでしょう)あたりは、早くからそういうニーズに答えて(近頃、ライフスタイルバイクなどと呼ばれるようになったジャンルの)それぞれのお店の個性を生かした商品を提供してこられたように見受けます。

なんにしても、まちなかに自転車屋さんが復活するのは嬉しいことです。

 

 

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*1:追記:昔ながらの自転車屋さんがなくなる一方で、量販店以外の新しい自転車屋さんも増えたように思います

新車購入編その24 - 完成

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盆休みが明けて最後のパーツが届き… 完成しました。

待ちに待った、という心持ちですが、新しい自転車が欲しいと思い始めたのが3月、空井戸サイクルさんに相談したのが4月。5ヶ月足らずで完成したので、フルオーダーの自転車としては早いほうなんでしょう。

超カッコいい、と自分では思っています(笑)

当たり前ですが、上等なフレームの乗り心地です(笑) カチッとしたかんじで、良く進みます。

6速フリクションも良い感じです。ギア比なんかは実際に走ってみないとわかりませんが。

ハンドルバーは、しばらくこれで乗ってみてから、他の物も試してみたいと思っています。

微調整はこれからですが、とにかく、完成しました。

嬉しすぎて、何を書いたら良いかわかりません(笑)

次は、サイクリングレポートだ!

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新車購入編その23 - 速報 塗装完了

昼ご飯のあと、いつものように空井戸サイクルに寄ったら大きなダンボール箱を指して「何の箱だと思います?」と聞かれ… 

まったく予期してなかったことに、堺のミルキーウェイさんにお願いしてあった塗装が仕上がってきました。9月か、8月の下旬と聞いていたのでサプライズです!

せっかくだからということで準備してあったパーツを組み付けてもらったのですが、まだ未発注だったパーツもあり、完成はもう少し先です、が、想像以上に早く出来上がります!

色は、赤、オレンジ、白、緑…、いろいろ検討したけど、空井戸サイクルオリジナルの「カライドグリーン」。綺麗に仕上がってます。控えめなパウダーメタリック、写真でわかります?

ヘッドバッチは僕がパソコンで描いた、アルファベットの大文字「K」。空井戸サイクルの「K」、この自転車で主に走るフィールド、北山の「K」、そのほかにもふたつの「K」を (ry

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