新車購入編その9 - 126mmエンド6速に決めた!
今日の京都は暑くなりました。シングルスピード固定ギアのスチームローラーで市内をウロウロしただけで、半袖でも汗をかきました。
やっぱりシングルスピード固定ギアは、楽しい! 気持ちいい! 変速機なんか要らない! シングルスピードで長い坂を登るのは確かにつらいけど、それはそれで面白い。固定ギアで降りの急カーブは確かに難しいけど、うまく回れた時の達成感も大きい。
ただ、もう少し遠くへ行きたいと思ったら、もう少し早く走らなければならなくて(僕の場合、シングル固定でツーリング時の平均速度は25km/hがせいぜいです)… やっぱり変速機って良いもんですね。
通勤・街乗り時の愛車、ロングホールトラッカーは、9速をフリクションのWレバーで使っています。ダイアコンペのシフターは動きが軽いのに(ラチェット式なので)勝手に戻るようなこともなく快適です。
しかし9速でフリクションだと、レバーを少し動かしただけで変速するため、それなりに繊細な操作が求められます。調整が面倒でなければインデックス式(1段ごとにカチッ、カチッ、と止まる)のほうが良いな、と思います。
しかし9速でもすでに、変速機の(ワイヤーの張りの)調整は、僕にとってとても繊細で困難な作業で、できればしたくありません。そこで、6速、7速、8速だという話になるのですが…
フリクションシフトでの扱い易さを最優先に考えるなら、スプロケットピッチが最大で、5速より1枚多い「6速」になるのですが…
6速だとフレームのエンド幅は126mm(現在のロードバイクの標準は130mm)になります。しかし126mmで作っちゃうと、後日「やっぱり最新のコンポーネントが良いなぁ」ということになっても、どうしようもない。
130mmエンドにしておけば… しかし130mmエンド7速とか8速にするくらいなら「普通にティアグラとかベローチェの10速でも良いじゃないか」などなどと随分迷ったのですが…ようやく腹を決めました! 初志貫徹! 126mmエンド6速に決めた!
続く…
新車購入編その8 - I's BICYCLE
京都の、というより全国のレトログローチ(ごめんなさい!)の聖地 I's BICYCLE に行ってきました。
店内につるしてあった1960年代前半のプジョーのロードレーサー。サイズは55cm、僕にぴったりなサイズじゃないか! お値段¥570,000!
さて、今日 I's BICYCLE さんを訪ねたのは、グランボアのハブに付いているクイックリリーススキュアーを単体で売ってもらえないか聞くため。Velo Orange のハブに付属していたスキュアーの、レバーの仕上げが残念な感じだったので。
お店の前に停めてあった自転車。グランボアのスキュアー。綺麗な仕上げです。
店主の土屋さんがおられたので、興味があったことをいろいろ伺いました。
- Q: I's BICYCLE のお客さんが新しく自転車を作るときには、リア何速にする人が多いのでしょう?
- A: 8速ですね。
- Q: 今、6速や7速の自転車を作ることはばかげているのでしょうか?
- A: 120mmや126mmエンドのフレームをお持ちなら5速、6速、7速しかないですが、新しいフレームを作るなら(130mmエンド)8速のほうがコストパフォーマンスが良いということです。
- A: ただし、結局は乗り方次第でしょう。自分がどんな自転車に乗りたいか、ということじゃないですか?
お話しありがとうございました。で、2016年春のパンフレットをいただいて帰って来たのですが! 肝心なことを伺うのを忘れてました! スキュアー単体で売ってもらえるのかを! 何をしに行ったんだ…
いや~しかし、天井につるしてある自転車の数々、どれを見ても、どれだけ見ていても見飽きません。またスキュアーを買いに行こう…
続く…
新車購入編その7 - retrogrouch
その6 からの続き
自転車オタクの皆様こんばんは。皆さん「retrogrouch」ってご存知でした? 僕は知りませんでした。Velo Orange のブログで知りました。
「retrogrouch」ってなに? と思ってググったら、いろいろ見つけました(このブログの New Old Bike Project シリーズはあとでじっくり読みたい)。が、Urban Dictionary の説明がいちばん笑えて、かつ腑に落ちました。曰く…
いや~、いますよね、そういう人。(えっ? お前もそうだって? そうですか?)
新しい自転車のために購入したハンドルバーです。やはり Velo ORANGE の製品で、これ以上ないほど典型的な、というかクラシックなドロップバーです。
やっぱり、僕も?
続く…
新車購入編その6 - ハブとクランクセットのレプリ感
その5 からの続き
メリーランド州アナポリスの、メーカー…というかベンダー…と言うか、Velo Orangeというサイトで購入したハブとクランクセットが届きました。
リアハブは130mm幅のフリーホイール用。選んでハイフランジなわけではなく、この手のハブは他メーカーにもハイフランジしかなさそうです。
クランクセットのチェーンリングは46T/30Tのツーリング仕様。クランク長は長めの175mmで回す気のない選択。全体にやる気のない仕様となっております。
フロントハブが$75.00、リアハブが同じく$75.00、のところ何故かディスカウントで$29.00、クランクセットが$200.00。高価ってわけじゃないけど、特に安物ってわけでもありません。
で、なんだろう、このレプリ感。いや、安っぽい、というわけではないのですが…
Velo Orangeのブログに「我々の製品は、現代の最新技術を活用して製造しているので、その性能は往年の名品とされるものに勝るとも劣らない」みたいなことが書いてあったのですが、もしかしたら「現代の技術を使って往年のスタイルの製品を作る」ということが既にちぐはぐな行為で、それがこの違和感の原因なのかもしれない… とすると現代に6速の自転車を作ろうとすることもやはり、ちぐはぐな行為なのかも… と思ったり。う~ん…
続く…
新車購入編その5 - サイクリングシューズ
その4 からの続き
新しい自転車の完成はまだまだ先ですが、新しい自転車に似合いそうな靴を見つけて、先に買っちゃいました。スニーカーのパトリックが、1970年代のサイクリングシューズを復刻したものだそうで、SPDペダルに対応しています。
(現代の)ロード用ペダルは、どれも手配中のクランクに似合わないと思い、ペダルはクランクブラザーズのキャンディあたりにするつもりなのでちょうど良かった。自転車もペダルもまだないのに、先にクランクブラザーズのクリートを付けちゃいました。
新しい自転車ができるまでは、これでスチームローラー(固定ギアツーリングバイク)に乗ります。クラシックスタイルにこだわるつもりもなかったんだけど、どんどん… ま、良いか。
ハブとクランクセットは日本の税関で止まったまま。早く来ないかなぁ。
続く…
新車購入編その4 - ディレイラー
その3 からの続き
新しい自転車は、リアを7速(もしかしたら6速)にしようと思っています。
なぜ11速じゃダメなのか? ……世のおっさんが「Windows 8か10か知らんけど、わしはXPが良いんじゃぁ~」と言うのと同じなんでしょう。たぶん。
あえて言い訳すれば「のんびり走りたいから」と「シフターをフリクションで使いたい(インデックスシフターの調整をしたくない)から」の2点です。とはいえ、このところ自分でディレイラーの調整などしたことはなく(ほとんど空井戸サイクルでしてもらってた)、まぁ「のんびり走りたいから」が主な言い訳かな。
向かい風に遭ったり、坂をきつく感じたら、おもむろにギアを軽くし、登り切ったらもとに戻す。運よく追い風が吹けば、少し重くしてしてスピードを楽しむ。ケイデンスなんか知ったことか。そんなふうに乗りたいんです。11速は乗ったことがないのですが、10速でさえ、速く速くとせかされるような気がして…
はじめは「5速で良い!」などと言ってたのですが、さすがに5速となるとパーツの選択肢も狭まるし、スプロケットの歯数を考えても「13-14-15-17-20… きついな、じゃ13-14-16-19… まだ足りない」となり「7速くらいは欲しいなぁ」ということになりました。
7速のためのクランクセットやハブについては、ちょうど今朝から通関手続き中で、運が良ければ明日あたり手元に届くと思うので、また後日書きます。今日はディレイラーについて。
Dura-Ace 7100(たぶん)と EX(たぶん)
リアディレイラーは裏側の形状がネットで見かけたDura-Ace EXとは異なるので、Dura-Ace 7100ではないかと…
フロントディレイラーは FD-7210, Dura-Ace EX じゃないかと…
リアディレイラーもフロントディレイラーも、1977年~78年頃のもの。ちょうど Apple II と同じ頃のものですね(良くわからない例えですが)。でも、Apple II の頃って6速だったんですね~(良くわからない感慨ですが)。
どちらも新品みたいに綺麗! 6速とか7速とか言ってたら、無我さんが「しゃーない、僕の秘蔵コレクションをさしあげましょう」と自宅から持ってきてくれました。シュパーブ プロや初期型デオーレも見せてくださったのですが、いちばんピカピカしてた(笑)Dura-Aceをいただきました。ん~我ながら厚かましい。何かお礼しなきゃ。
とはいえ、これらは6速時代のもの、さらに…
- FD-7210のキャパシティーは14 ⇔ 準備しているクランクセットは46/30(16)
- Dura-Ace 7100のトータルキャパシティは26 ⇔ 考えているリアスプロケットは13-24、フロントスプロケットの46/30とあわせて、必要なキャパシティは27
実際に使えるかどうかは付けてみなけりゃわからないと覚悟はしています。
続く…
新車購入編その3 - kaleidocycle×Sunrise cycles
その2 からの続き
「Hoboが良い!」と言ったくせに、その後も空井戸サイクルに押しかけては「リアは5速にしたい!」「ネットで見かけたリアラックを付けたい」「33.333cのタイヤに泥除けも付ける」などなど好き勝手なことを言ってるうち、どんどんHoboではなくなって……
「……高井くんに作ってもらって良いですか?」ということで、僕の新しい自転車は、Sunrise cyclesで作ってもらうことになりました。
いつまでも思いつくまま好き勝手を言っていてはデザイナ(無我さん)を困惑させるばかりだと思い、デザイン開発依頼書を作りました。
デザイン開発依頼書
開発コンセプト:還暦近いおっさんが、ちんたら走るロードバイク
用途:50km~160kmの、半日~日帰りサイクリング
- タイヤ:Rivendell - Jack Broun 700c×33.333
- リア7速(6速にするかも)エンド幅:130mm(126mmになるかも?)
- フロントダブル
- センタープルブレーキアウター受け&台座
- Wレバー台座
- スレッドステム
- 泥除け(今日、つけないように変更しました)
- リアラック(これも今日、つけないように変更しました)
まぁ結局、依頼書を渡してからも変更を重ねていたりするのですが…
さて、6速とか7速とか言っても、ハブやボスフリーについては現行品もあるとして、ディレイラーは? という話はまた明日!
続く…